日本鉄道資料館

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421系

421系
 
交流電化の進展に伴い,直流・交流区間を直通運転する列車が増加したため,直流電気機関車と交流電気機関車を付け替えるそれまでの客車列車の運転形態に替わって,交直セクションを高速に通過できる交直流の電車が必要になってきました。この要求に応えて開発されたのが,401系と421系です。491系で開発された技術をベースに,シリコン整流器を使用し,車上で簡単に交直切り換えができる交直流電車は,その量産先行車が1960(昭和35)年に完成しました。構成は直流2M電車をベースとしており,M’車の床下に主変圧器,主整流器,リアクトル,屋上にはABB(空気遮断器)などを搭載し,直流1500V区間ではパンタグラフから取り入れた電気をそのまま使用し,交流20kV区間では降圧・整流して使用するシステムとなっています。電動機は出力100kWのMT46,歯車比は4.82,台車はDT21系です。TcMM'Tcの最小4両編成が組まれ,小豆色の車体にクリームの警戒帯を巻いています。車体は70系の流れを汲んでおり,両開き3扉,セミクロスシート,2段上昇窓を装備して近郊形車両の基準形となりました。1961(昭和36)年に営業を開始しています。(401系と共通内容)

 60Hz用として設計されたのが421系で,交流電化である九州島内から直流電化である山陽本線に乗り入れる北九州地区用として使用されました。当初421系には側面すそ部にクリームの細帯が巻かれ60Hz用であることが示され,50Hz用の401系と識別できるようにされていました。
 
No.122-5
1986年3月17日
421系
鹿児島本線 東郷


門司港行き上りマイタウン電車はF11編成。手前はクハ421-22,分オイ所属です。編成は門司港方からクハ421-21-モハ421-11-モハ420-11-クハ421-22です。検電器の形状が四角いタイプです。
No.120-13
1986年3月15日
421系,415系
鹿児島本線 門司港


門司港に集うマイタウン電車達。低運,デカ目車が魅力的です。
 
423系
 

 423系は421系の出力増強形として誕生しました。主電動機がMT46→MT54となり,出力は100kW→120kWとなっています。トレーラはクハ421で共用です。50Hz用の403系と同様に,量産途中からクハは高運転台形,ディスクブレーキ付きに変更されています。
 
No.180-39
1990年1月27日
423系
鹿児島本線 熊本


福間行き上りタウンシャトル。F23編成で,手前はクハ421-46。門司港方からクハ421-45-モハ423-3-モハ422-3-クハ421-46です。
■参考文献
 特集:新形国電のあゆみ 小玉光 鉄道ファン Vol.21 No.241 交友社 1981年5月
 JR電車編成表 '92冬号 ジェイ・アール・アール 1992年1月