日本鉄道資料館

ED60

ED60 1~8

 ED60形は支線区用として使用されていた旧形式のED形直流電気機関車の置き換え用としてED61形とともに計画され,2両の重連総括制御が可能な客貨両用機関車です。試作交流機関車で開発された当時の最新技術を取り入れており,以後の新系列電機の先駆となりました。1958年に試作5両(ED60形3両,ED61形2両)が誕生しています。ED60形は軸重14t,25‰上り勾配において客貨とも400tの荷重牽引,40km/hのバランス速度,勾配起動可能という目標で設計されています。主電動機の定格出力は400kWとし,心皿位置を下げた特殊構造の2軸ボギー車を採用しました。また,動力伝達方式はクイル式を採用,主電動機を台車装架としばね下重量の軽減を図っています。制御方式は単位スイッチ式非自動制御で,粘着引張力を高めるために主抵抗器のノッチ段間に補助抵抗器を挿入した抵抗バーニア制御を取り入れています。ED61形との違いは,このED60形には電力回生ブレーキが装備されておらず,軸重が14t(ED61形は15t,全長が0.5m長い)となっていることです。
ED60 1 
No.64-11
1984年8月1日
ED62 1とED60 1
浜松機関区


きかんしゃ大集合で顔を揃えたDクラス直流機のトップナンバーたち。1~3号機は北松本支区に配置されていた関係で,竜華配置の4~8号機と異なりヘッドライトが原形で美しい。
ED60 4 
No.51-32
1984年5月5日
ED60 4+貨
紀勢本線 和歌山(操)


竜華機関区には4~8号機の5両が配置されていました。963レとしてEF1558の次位で和歌山(操)に到着したED60 4。今度は単機でタキ列車に連結され出を待っています。
No.104-25
1985年7月21日
ED60 4+EF1558+12系+マニ
阪和線 新家←長滝


重連ミステリーリレー号の先頭を務めるED60 4号機。
ED60 5
No.115-11
1986年1月13日
配6981レ
ED60 5
東海道本線 西ノ宮


EF66に引かれたED60 5の廃車回送です。鷹取工場への入場スジとして有名な6981レにて西ノ宮停車中,夕焼けに見送られての最後の旅です。編成はEF66+EF651+ヨ8000+ED605でした。
No.115-15
1986年1月13日
ED60 5
配6981レ
東海道本線 西ノ宮

同じくヨに連結された1位側。夕刻のバルブのため,空の色がとっても怪しく写っています。
ED60 6
No.97-9
1985年4月2日
ED60 6+EF15+コキ
阪和線 新家→長滝


EF15と組みコンテナ列車を牽引する6号機。
(2009/03/16追加)
No.104-21
1985年7月21日
ED60 6+ED60+コキ
阪和線 新家←長滝


阪和貨物を重連で牽引するED60。先頭は6号機。
No.105-32
1985年8月24日
EF15 58 と ED60 6
吹田機関区

吹田機関区公開にて僚友EF15 58と肩をと並べるED60 6号機。ここに並べられた機関車はEF58 127,EF60 501,EF65 1001,EF81 1,EF66 1などなど馴染みの顔ばかり。こうしたカマは寂しいことにこの時期次々と本線上から去っていきました。
ED60 7 
No.57-20
1984年7月12日
ED60 7+DE101088+ヨ8000
+トムラ+オハ50+ヨ6000
京都


この変てこな編成,奈良線電化のための試験列車です。京都に到着してこれから機回しです。
No.57-29
1984年7月12日
ED60 7
京都


機回し後のED60 7のサイドビュー。全長13m。生まれながらのショーティー。京都タワーの足元も望める一時代前の風景です。
No.57-38
1984年7月12日
ED60 7
奈良線 宇治←黄檗


宇治橋を渡る試験編成。ED60の前の黒いのは宇治川の鳥さんです。
ED60 8 
No.51-20
1984年5月5日
ED60 8+EF15123+コキ
961レ
紀勢本線 和歌山→和歌山(操)


EF15123を従えて和歌山(操)に到着するED60 8号機。コンテナを満載して堂々の走りっぷりです。

 2005年12月24日作成

■ 参考文献

 特集:国鉄の新形直流電機 鉄道ファン186 1976年10月号 交友社